ホームページ開設に当たって
 
深見 嘉一郎
 「色盲」という言葉は昔からあり、誰でも聞いたことがある、字面から何のことかはおおよその想像は出来るが、正確なことは知らないという人が大部分である。生物学に関係のある人でも、医学に関係のある人でも、また眼科医でも正確なことを知らないことが多い。  そのために、この「色盲」という言葉が多くの誤解を生み、それが元でこの言葉のみならず、「色盲」--正確には「色覚異常」--という事実すら消し去ろうとする人たちが現れるようになった。しかし、それは行き過ぎである。なぜなら、色覚異常者自身は、生まれつきのものであるから、色に関して自分が他人と異なる感覚をもっていることに気が付きにくい。そして、色が見分けにくくても当然で、それを特に不便とは思っていない。ところが、他人はより敏感に色を見分けて、有利に事をなしているのである。このように不利な条件にあることを色覚異常者自身は全く気付いていないことが多い。  これらのことを解説し、十分に理解させ、正確な検査を行い、明瞭に自覚させることの大切さを述べる。
市川 一夫
 色覚異常は男性では20人にひとりの割合でいるほど、多くの人が持っている性質です。しかし一般的な理解がなかなか得られにくく、色覚異常の人自身も自分の持っている性質について理解が不十分な場合もあるようです。また一般に流れている情報の中には、間違っている情報を利益を目的として使用しているものもあるようです。 インターネットによる情報発信が一般的となった現在において、色覚異常に関する正確な情報を伝え、また多くの方々に色覚異常を理解していただくためにこのホームページを開設することにいたしました。 内容が学術的なところまで拡がっているために難しいと感じられる項目もあるかもしれませんが、知りたい状況に応じて飛ばしていただいて結構です。 「色覚異常ダイジェスト」で大まかなことは理解できると思います。その他は必要に応じてご覧ください。
      
参考図書
  
●先天色覚異常の検査と指導  ─実地医家のために─
 著者    視覚研究所
          市川 一夫
          田邊 詔子
          深見 嘉一郎
  
●色覚異常  ─色盲に対する誤解をなくすために─
 著者       深見 嘉一郎

              
視覚研究所
・深見 嘉一郎
    福井医科大学名誉教授
・田邊 詔子
    名古屋第一赤十字病院眼科部長
・市川 一夫
    中京病院眼科主任部長
    臨床眼科学会専門別研究会「色覚異常」世話人