色覚異常者の見え方
自分以外の感覚を実感することはできないので、色覚異常者に色がどのように見えているかを説明することは極めて困難です。
 例えば赤と緑の区別ができにくい場合があるが、このような色どうしを混同色といいます。
 図1-1で、左の色度図が正常色覚の色感を表すものとすると、異常色覚は、中央(第1異常)、右(第2異常)のように一方向に短縮した形と考えることができます。短縮の方向はつまり混同線の方向で、この方向に並ぶ色が混同色です。
 図1-2のように赤、オレンジ色、黄、黄緑、緑、青緑、青、青紫、紫、赤紫が円形に並ぶ色相環を正常色覚の模型とすれば、異常色覚は円が一方向に圧縮された楕円で表されます。第1異常と第2異常とでは圧縮の方向が異なり、圧縮の程度は異常の強さを表します。
図からもわかるように、区別しにくい色の組み合わせ例は
・赤と緑と茶
・緑とオレンジ色
・ピンクと水色と白(灰色)
・赤紫ト灰色(黒)と緑
・赤と灰色(黒)と青緑
などがあります。また小さいものや暗い場所、見る時間が短い場合には間違いが起こりやすいようです。
図1-1
図1-1
左はCIEの色度図。模式的に第1異常は中央、第2異常は右のような一方的に縮んだ形と考えることができる。どちらも識別できる色の数が正常に比べて少ない。
図1-2
図1-2
異常が強いほど細い楕円で表される。赤やオレンジ色や赤紫と黄緑や緑や青緑が接近した形となり、赤系統の色と緑系統の色の区別が難しいことが示される。長軸方向の色である黄と青〜紫とは正常に区別できる。
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